早朝に一人で街を歩くのが好きだ。
まだみんなが寝静まっているころ、
一日が始まる前の静寂に包まれた世界。
そこに自分だけがいるって
思うと、不思議な気持ちになる。
まるで、いま世界にいるのは
自分だけなんじゃないかという錯覚。
世界が自分だけのものに
なったような、優越感のような何か。
駅みたいな、普段は大勢の人で
にぎわうスポットだと余計に感じる。
いつもはあれだけ人がいるのに、
すっかりもぬけの殻じゃないかと。
そこに自分だけが歩いてる
って考えると、すごく楽しい。
これは、福岡市の地下街の写真。

いつもはもの凄い人の数なんだけど、
朝5時に行ったらご覧の通り誰もいない。
厳密に言えば、明かりがついてる時点で
スタッフの人とかはいるんだけどさ。
でも、見た目には
「誰もいない」。
それだけで十分。
もちろん、誰もいない世界が
欲しいみたいな厭世主義とか、
隠居がしたいとか言う話ではなくて。
いつもと違う姿を見せる街に、
ある種頽廃的な魅力を感じてるだけ。
その一方で、これからこの街にも
活気があふれるんだろうなぁ、
というわくわく感も味わってる。
いつも人がいないみたいなのは
さみしいし、ちょっと怖くもある。
その静寂に自分も
飲み込まれそうになるというか。
自分と世界の境界が曖昧に
なって融けてしまいそうな、そんな感覚。